崇陽商事

用語集・Glossary

50音順

アルファベット

A-EF-JK-OP-T U-Z

インターポート Interports、日本では極東・東南ア域内諸港、もしくは近海を指す。
インランド・デポ Inland Depot、コンテナの内陸輸送ルートの接続・集配地点に位置するターミナル。内陸の港、もしくは貨物集配所と言える。
ウェイビル Waybill、B/Lのように有価証券の性格を有しない運送状。B/Lの紛失、盗難などの事故を解消する方策として考案されたもの。
ウエーポート Way-Ports、主体とする航路の両端の地域でなく、その途中に存在する港。ウエーポート・サービスとはこうした途中寄港サービスのこと。
協定 Agreement、同盟(「同盟」欄参照)と同じく運賃、サービス等について複数の船社がカルテルを行う場(組織)。同盟に比べてカルテル支配力は弱いとされるが、明確に区別する規定はない。
コーロード Co-Load、混載貨物をコンテナ1本単位にまとめるため、2社以上の輸送業者が協力すること。
コントロールド・キャリア Controlled Carrier、米海事法で国営船社のこと。資本・資産のすべて、あるいは一部が直接的、間接的に船籍国の政府または、関係機関によって保有・管理されている船社。
混載 Consolidationとも言い、ひとつのコンテナに2種類、2荷主以上の貨物を積み合わせること。
シー/エアー 海上(船)と空輸(航空機)を継いで貨物を運ぶ複合輸送。
シャシー Chassis、コンテナを載せるトラック、鉄道用の台車のことをいう。車軸および車輪懸架、制動など走行に必要な装置をもち、道路輸送の場合は専用のトレーラによって輸送される。コンテナ専用トレーラをシャシーと呼ぶこともある。
重量建て Weight Basis、貨物の重量単位で運賃料率を設定すること。
スペース・チャーター Space Charter、相互の場合は複数の船社が互いに船腹を提供しあって同一航路でサービスを行うこと。個別配船に比べ、投入船腹の割に多くの配船便数を得られるメリットがある。また、単に一方的に他社の船腹スペースを借りる場合にも言うことがある。
スルーB/L Through Bill of Lading、通し船荷証券のこと。複数の輸送人や運送手段を利用して、積地から場地まで単一責任でカバーするB/L。
ダブル・スタック・トレーン Double Stack Train(DST)、米国鉄道による海上コンテナの輸送方式。コンテナを2段積みした貨車を通常15~28両編成(1両10FEU積み)で運行する。
多目的船 Multi-purpose Ship、コンテナだけでなく重量物、長尺物などのブレーク・バルク貨物も合わせて積み取れる機能を持つ船型を総称して言う。セミコン船も同意語と解釈される場合もある。
定曜日サービス 各寄港地への出入港曜日を固定したサービス。主要航路では、物流の完璧なコントロールをめざしたサービス形態として定着している。
同盟 Conference、ある一定の定期航路でそこに配船する複数の船社が安定サービスの提供を目的に、運賃、サービス等について協定を結んだカルテルのこと。
ドライ・コンテナ Dry Containers、一般雑貨輸送を目的とした密閉型コンテナ。冷凍や液体などの特殊貨物以外に供されるもの。
トランシップ Transhipment(T/S)、本船が直接寄港する港から他の港に貨物を積み替え輸送するサービス形態。
トランジット・タイム Transit Time、船積み地から特定の仕向け港/地点までの輸送所要日数(時間)。
ハイキューブ・コンテナ High-Cube Containers、長さ40フィートの海上コンテナのうち、高さが9’6”のものを指す。また、最近は長さ45フィートのハイキューブ・コンテナも北米航路に投入する船社が多くなってきた。
パナマックス パナマ運河を通航できる最大船型。具体的には船幅が32.3メートル以下の本船で、最大6万トン程度の本船のことをいう。パナマ運河の通航を想定しないで建造した本船の場合は、オーバー・パナマックスなどと呼ぶ。
バースターム Berth Term、積み地、揚げ地の船内荷役費を運送人が負担するという取引条件のこと。定期航路ではほとんどこの運賃条件になっている。
ハンガーコンテナー Hanger container
フィーダー Feeder、本船が直接寄港する幹線の主要港から別便で枝分かれした支線のこと。
複合一貫輸送 船と鉄道/トラック、船と航空機など異種の輸送手段を組み合わせて、単一のB/Lで最終仕向け地まで一貫して輸送するサービス。
フラットカー Flatcar、鉄道台車の一種。コンテナ貨物輸送に供される。
フリータイム Free time、揚げ地においてCFSやCYから貨物を引き取る際、保管料(デマレージ=Demurrage)の支払いを免除される一定期間のこと。この期間を過ぎると保管料が課せられる。
プリフィックス・コード Prefix Code、コンテナ容器がそれぞれ持っている識別記号。このコードと番号の組み合わせによってコンテナの”戸籍”が確認される。
ブレーク・バルク・カーゴ Break Bulk Cargo、通常、バラ荷、かさ高貨物のこと。最近では、コンテナ化できない貨物全般をいう場合が多い。
ブロック・トレーン Block Train、列車1編成すべての貨車に単一の貨物を積んで輸送する方式をユニット・トレーンというが、これに対して異なった貨物を積んだ貨車を編成して輸送する方法。
便宜置籍船 船主がパナマ、リベリア、キプロスというような外国に船籍を移管、登録することをいい、こうした船舶を便宜置籍船と呼ぶ。船籍の受け入れ国にかかわる税金が安価なことなどから先進国海運国によって利用されている。
ポリネット Polinet、船会社、海貨業者、検量、検数業者の4業種間において、データ通信を介して船積み情報の相互通信を行う情報ネットワーク。
盟外 同盟に所属せずに独自の運賃で定期サービスを行うキャリア。インデペンデント、アウトサイダーなどとも呼ぶ。
容積建て Measurement Basis、貨物の容積で運賃料率を設定すること。
BAF Bunker Adjustment Factor、Bunker Surcharge とも言い、燃費の高騰(低落)があった場合の付加(割引)料金。
B/L Bill of Lading、船荷証券。船主が荷主との間の運送条件を明示した運送書類のことで、船社が輸送を引き受け、指定された港で正当な荷受け人に貨物を引き渡すことを約束した有価証券。
CAF Currency Adjustment Factor、 Currency Surcharge とも言い、通貨変動による為替差損(益)を調整する割増(引)料金。
CBR Commodity Box Rate、品目別にコンテナ1本当たりで設定された運賃体系。
CFS Container Freight Station、コンテナ詰めや混載を行う施設、もしくはLCL貨物を指すこともある。
CIF Cost、Insurance and Freight、運賃と保険料込み条件の価格。保険料を除く場合はC&F(CFR)という。
CKD Complete Knock Down、半完成品。自動車の海外現地工場向け部品供給に呼称される場合が多い。
CY Container Yard、コンテナを搬入して蔵置や、受け渡しをする施設、もしくはヤードに直接搬入できるFCL貨物を指すこともある。
DDC Destination Delivery Charge、仕向け港に到着したコンテナをコンテナ・ヤードの所定位置まで運ぶための費用(料金)のこと。
D/O Delivery Order、船会社が本状持参人への貨物の引き渡しを、ターミナル(CY/CFS)オペレータに指示する書類。
DST Double Stack Train(用語解説「ダブル・スタック・トレーン」欄参照)
D/W Deadweight Tonnage、載貨重量トンとも言い、その船が貨物を積載し得る能力をトン数で表わしている。
ECHC Empty Container Handling Charge、「オフドックの空コンテナの取り扱いにかかる諸費用の一部補てん」が名目のサーチャージ。
ETA Estimated Time of Arrival、到着予定日(時間)のこと。
ETD Estimated Time of Departure、出発予定日(時間)のこと。
FAF Fuel Adjustment Factor。船舶用燃料の価格変動が生じた場合に、その一部を荷主に負担してもらうためのサーチャージ。99年の燃料費高騰に伴い、アジア関連の4同盟・1協定が有名無実化しているBAFにかえて、コンテナ貨物に新たなフォーミュラによるFAFを導入した。
FAK Freight All Kinds、貨物の品目を問わず、容積もしくは重量当たりで設定された運賃体系。
FAZ Foreign Access Zone、輸入促進地域。港湾や空港がFAZ認定されると、関連施設の建設・運営などに税制上の優遇や公共投資の重点配分を受けられる。FAZ各港(空港)は通常、第三セクター方式で輸入促進事業を進めている。
FCL Full Container Loadの略。コンテナ1本を満たした貨物。
FEU Forty Foot Equivalent Units、40フィート・コンテナ換算。
FMC Federal Maritime Commission、米連邦海事委員会。
FOB Free on Boad、輸出サイドの本船渡し条件の積み価格のこと。受け荷主側が運賃、保険料を支払い、船積み決定権がある。
GRI General Rate Increace、運賃一括値上げのこと。
IA Independent Action、同盟メンバーが単独に、運賃(あるいはサービス)を設定できる独立行動権のこと。
IADA Intra-Asia Discussion Agreement、アジア域内コンテナ協議協定。日本、韓国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイの9カ国を対象地域として、このアジア域内航路のサービス船社の多くが同盟、盟外を問わず参加して結成された、航路安定化のための意見・情報交換を目的とした協議協定。
ICTF Intermodal Container Transfer Facility、主に北米太平洋岸のコンテナ複合輸送接続基地を指していう。
IPI Interior Points Intermodal、北米西岸経由カナダ内陸及び米中西部向け複合一貫輸送(船+鉄道/トラック)。時にMicro-bridgeとも言うことがある。
JIFFA Japan International Freight Forwarders Association、社団法人日本インターナショナルフレイトフォワーダーズ協会。事務局:(03)3297-0351
L/C Letter of Credit、輸入国側で輸入者の依頼により銀行が発行する信用状のこと。輸出入の手形、船積書類の提示に対して信用状の発行銀行が貿易商品代金の支払いを確約する。
LCL Less than Container Load、コンテナ1本に満たない量の貨物。
MLB Mini-Landbridge、北米西岸経由カナダ東部及び米東岸・ガルフ向けの複合一貫輸送(船+鉄道)。
NACCS Nippon Automated Cargo Clearance System、貨物通関情報処理システム。輸出入貨物の通関関連業務の迅速化、効率化を目指した官民一体のシステム。運営主体は通関情報処理センター: (TEL)03-3564-7221、http://www.naccs.go.jp/
NVOCC Non-Vessel Operating Common Carrier、自らは本船を運航しないが、集荷して輸送責任を負う利用運送事業者。
PNW Pacific Northwest、北米太平洋岸北部地域。オレゴン州以北の諸港を目指し、Portland、Tacoma,、Seattle、Vancouver B.C.などが主要港。
PSW Pacific Southwest、北米太平洋岸南部地域。カリフォルニア州諸港で、Long Beach、Los Angeles、San Francisco、Oaklandなどが主要港。
Ro/Ro Roll on/Roll offの略で、フェリーボートのように船側・船尾等のランプウェー(入口)によって荷役できる貨物船。車両の輸送に適している。
SC Service Contract、船社(同盟もしくは盟外船)に一定量の貨物を保証する特定荷主に対し、一定期間、船社が割安運賃/サービスを提供する双務契約。
SCM Supply Chain Management、マーケティング/生産/物流といった業務をチェーンのようにつなげてマネジメントする経営概念。需要予測から生産/物流計画まで綿密にたて、原材料の調達、生産、保管、輸送、配達をトータルに情報管理する。
Sea-NACCS NACCS欄参照。当初、航空貨物を対象にスタートしたNACCSの海上貨物版。1991年から税関、通関業者、銀行の3者でスタート、99年から船社、海貨業者、保税地域(CYオペレータ)も加わった。
SLB Siberia Landbridge、CISのシベリア大陸横断鉄道を利用して、極東側と欧州、中東と結ぶ複合一貫輸送。
TEU Twenty Foot Equivalent Units、20フィート・コンテナ換算。
THC Terminal Handling Charge、ターミナル内で発生するコンテナの取り扱い費用についてのサーチャージ。通常、揚げ地、積み地の両方でかかる。
TSA Transpacific Stabilization Agreement、太平洋航路安定化協定。太平洋航路の同盟・盟外11社が、参加、同盟・盟外のワクを越えて航路運営の安定化を図っている協定。
YAS Yen Appreciation Surcharge、円高損失補填料金。アジア関係の同盟・協定が円高対策でCAF(通貨割増料)にかえて導入した為替サーチャージ。